2016年04月03日

やっぱり要点は角の処理かな?

糸鋸による窓抜きの一つ目が出来ました。
出だしの糸鋸にしては一つ一つの窓が小さ過ぎて苦労しました。
1-2mmの階段状の下書きを忠実に追うのはまだ
難しいですね、でもコーナーの処理が肝心である
ことが分かってきました。
いずれ、この一作目も何かの作品に仕上げてみたいと思います。
apr.2.2016-1.jpg

今、参考にしているサイトです。
糸鋸のデザインのパターンを売っているサイトですが
窓抜き(fret work)の動画なども掲載されていて参考になります。
コーナーの処理の仕方を特に参考にしています。
さらに、ここで使われている糸鋸盤が私と同じ
excaliburの機種で、調整の仕方も書かれています。
ただ、もう少しちゃんと訳してみる必要がありそうです。

続いて、次の加工を開始しました。
厚さ、5mm程の縞黒檀の板が手元にあったので
先日紹介した書籍に掲載されていたデザインをまた使用しました。
硬い板ですが、薄いので、それほどカットに苦労する
ということはありません。
こちらのデザインは窓も大きく、数もそれほど多く無いので
コーナーの処理に気を付けながら作業を進めています。
apr.2.2016-2.jpg
posted by acanthogobius at 10:54| Comment(0) | 技法

2016年03月27日

作品の幅は広がるか

家具作りを趣味にしてから、色々な所に手足を
伸ばして来ました。
漆塗り、木工旋盤、彫刻、そして糸鋸。
どれを取ってみても、極めようと思えば
それだけに一生を掛けても良いくらいの
時間と労力を必要とする課題です。
家具作家さんの中でも、漆塗りにしても木工旋盤に
しても、外注している方もいる位それぞれ独立した
技法でもあります。
増してや、文字通りウィークエンド木工の私としては
それぞれの技法の端っこをかじった程度に過ぎません。
まあ、しかし、それは趣味の強みということで
何でもやってみよう、ということで行こうと思います。
作品の幅が少しでも広がれば楽しいでしょう。
最後の所がちょっと残ったのは、次回のお楽しみというか
ご愛嬌ということで。
mar.26.2016-1.jpg
posted by acanthogobius at 20:31| Comment(0) | 技法

2016年03月13日

糸鋸も中々奥が深い

父親の病院の付き添いだったり、自分の体調が悪かったり
で、週末2回、工房へ行けませんでした。
久しぶりの工房行きでした。

糸鋸の練習を続けています。
youtubeの動画も参考にしているのですが
その中で、フットスイッチの必要性を感じ
購入してみました。
踏んでいる間だけonになるタイプです。
mar.12.2016-1.jpg

私が糸鋸の練習を始めたのを知って、近くで木工業を
営む、佐々木さんが訪問してくれました。
糸鋸刃の選択など、レクチャーを受けたのですが
私が始めから難しい窓抜きを始めたので練習用の
サンプルを持って来てくれました。
基本的なライン取りから、鋭角な場所の折り返し
切り口のスムーズさなど、難しいです。
mar.12.2016-2.jpg

mar.12.2016-3.jpg

ただ、私としては、糸鋸は家具のパーツのひとつ
としてとらえたいと考えています。
糸鋸で切り抜いた玩具やクラフト小物を作品にする
つもりは今の所無いです。
そのためには、やはり窓抜きを進めて行くことに
なります。
mar.12.2016-4.jpg



posted by acanthogobius at 20:45| Comment(0) | 技法

2016年02月21日

糸鋸遊び(練習)

最近は少し、小物作りを進めています。
そんな中で、糸鋸の練習を始めようと思い立ち
6年前に買ったままお蔵入りになっていた
糸鋸盤を出して来ました。
feb.20.2016-1.jpg

糸鋸盤はそれこそ、中学校の技術の授業から
進歩していないので、初心者です。
無謀にも、数の多い切り抜きを始めてしまい
お見せ出来る状況にないですが、まあ数をこなす
内に多少は上達するでしょう。
feb.20.2016-2.jpg

教科書としては、こんな書籍を以前買っていました。
切り抜きも、小物のアクセントとして使えれば
目先、少し違った物が出来るかもしれないと
思ったりしています。
feb.20.2016-3.jpg
posted by acanthogobius at 10:03| Comment(2) | 技法

2010年03月14日

通し蟻組み接ぎ〜リベンジ〜 & 花台

思いついた事があり、通し蟻組み接ぎにもう一度挑戦しました。
結果はこんな感じ。
隙間はほとんど無くなりました。






今まで、雌の加工に軸傾斜昇降盤を使っていましたが、鋸刃の傾斜
方向が決まっているために裏表から加工する必要があり、罫書きの時
精度を落とす原因となっていました。
ここで、軸傾斜昇降盤とペティーワークが鋸軸の傾斜方向が逆で
あることに気が付きました。
向かって右側に傾斜する昇降盤と左側に傾斜するペティーワークです。
両方使うと、裏表に罫書く必要な無くなります。




ただ、ペティーワークを使う時の問題点がひとつ。
スライドテーブルと固定テーブルに若干の段差があることです。
初めから若干の段差が設けてあるのです。
この段差は調整で0にすることも可能なのですが、0にすると
カットする材が少しでも反っているとスライドさせる時に
固定テーブルの縁に材が引っ掛かってしまうのです。
反った材を無理に押さえてカットしようとするとキックバックの
原因になります。
そのために、段差はそのままにして、臨時的に固定テーブルの
方に1ミリ厚のプラスチックシートを敷いて段差を無くすことに
しました。この種類の加工には段差があると正確なカットが
できませんので。



今回の方法で一応、方向性は決まったように思います。
何となく作品にも使えそうな感じになってきました。

次に作る作品を考え始めました。
以前、ヤフオクで購入した玉杢のタモがあったので
皮の部分を残したまま、花台にでもしてみようかと思っています。
写真は材をほぼ半分にカットした状態。
仕上は拭き漆しかないでしょうね。
その前に鉋がちゃんと掛けられるかな。


posted by acanthogobius at 12:53| Comment(5) | 技法

2010年03月07日

通し蟻組み接ぎ〜だめだ〜

私が5年ほど前、自分の工房を作るまで、8年間ほど家具作りを
教わっていた先生が工房を引っ越すことになりました。
今までは私の工房から車で15分ほどの所に先生の工房があり
自分の工房を作ってからも時々訪問していました。
事情があり、先生が茨城県へ工房を移すことになり
少し遠くなります。
そんな訳で午前中は少し引越しの手伝いをしました。

午後から、先週の続きで、通し蟻組み接ぎの練習を始めましたが
結果はご覧の通り。


きつく、作ってしまうと割れてしまいます。
写真は一度組んだ物を外す時に割れてしまいましたが
やはり嵌め合いがきつ過ぎたと思います。

難しいです。
隙間を出来るだけ作らずに、スムーズに組めるようにするには
まだ時間が掛かりそうです。
また、機会を見ながら練習を続けたいと思います。
posted by acanthogobius at 20:59| Comment(8) | 技法

2010年02月28日

通し蟻組み接ぎ 〜難しいなあ〜 

前回、通し蟻組み接ぎのピン側(雄側)をルーター&テンプレートで
作りました。
今回はテイル側(雌側)を作ります。

まず、ピンの形をテイル側に写し取ります。
2枚の板を直角に重ねて、繰小刀で罫書きます。


テイルの切断を軸傾斜の丸鋸盤で行う方法をとったために
鋸刃が一方向にしか傾かないので罫書きは一方向のみでした。


罫書き線に合わせて慎重にカットします。


次に、今カットしたテイル側とピン側を合わせて、反対側の
テイル側をカットするための印を付けます。


最初にテイル側をカットした板を今度は裏返してテイルの
反対側をカットします。
写真が無いですが、残った底の部分を糸鋸盤でカットしました。


組んで見ましたが、隙間が目立ちます。
糸鋸盤でカットした底の部分もガタガタしています。
方法そのものに問題があるのか、罫書き、または加工の精度の
問題なのか、結構難しいです。
安定した精度で加工することが、できるだろうか。
不安が残りますが、一つ一つの作業を見直しつつ
もう少しトライしてみましょう。

posted by acanthogobius at 21:49| Comment(9) | 技法

2010年02月14日

アラレ組

マカバの板を少し買いました。
ワークベンチの制作で、カバを使って、その緻密さ
から魅力を感じ、作品にも使ってみたくなりました。
60ミリ厚の柾目材ですが、全部60ミリでは
使いにくいので、一部は少し薄く挽いてもらいました。
マカバ0001.jpg

少しだけ鉋を掛けてみましたが、色はなかなか
良いようです。
マカバ0001_2.jpg

今年は少し、板組の仕口を試してみて自分なりの
加工方法を模索してみたいと思っています。
機械でできる所は機械でやりたいと思います。
まずはアラレ組から。
昇降盤+カッターの方法を試してみます。
この方法は良くアメリカの雑誌などで紹介されている
方法です。
アメリカではDADOカッターを使うのが一般的です。
私はDADOカッターは持っていないので国産の
溝堀りカッターを使います。

始めは、縦溝、横溝兼用の所謂チップカッター。
刃幅は15ミリ。
マイターゲージに捨て板を取り付けて、捨て板を
一度カッターでカットして、その穴に同じ大きさの
木のブロックを差し込み、それを基準にアラレをカット
して行く方法です。
今回の材料は厚さ約13ミリの桂。
カットする時の抵抗がありますが、加工そのものは
簡単です。
マカバ0001_3.jpg
出来上がりました。
心配した通りですが、組み立てた時、チップカッターの
毛引き刃の筋が目立ちます。
横溝の場合、毛引き刃が繊維をカットする必要があるので
毛引き刃が必要なのです。
写真の白い矢印の部分。
マカバ0001_4.jpg

次に、縦溝専用カッター、刃幅は同じ15ミリ。
加工方法は同じですが、縦溝専用カッターには
毛引き刃がないので、筋が付きません。
やはり、アラレ組にはこちらの方が良いですね。
一度試し切りをして、カットする位置を微調整すれば
ぴったり組み上がります。
マカバ0001_5.jpg
マカバ0001_6.jpg
縦溝専用カッターで十分、アラレ組は可能である
ことが分かりました。
ただ、DADOカッターに較べると刃の数が少ないので
切削時の抵抗が少し大きいと思われます。
15ミリ幅のカッターでは、この位の板厚が限界
でしょうか。

DADOカッターは使ったことがないのですが
DADOカッターも縦溝、横溝兼用なので毛引き刃を
備えていますので、結果は同じような物だと思います。
ただ、チップカッターも同じですが、研磨の仕方に
よっては毛引き刃の筋を小さくすることが可能なのでは
ないかと思います。
機会があったら研磨所に相談してみましょう。
次は通し蟻組に挑戦します。
posted by acanthogobius at 12:22| Comment(9) | 技法

2009年02月15日

傾斜ホゾを作る

今、椅子を作っています。
一部に傾斜ホゾが必要になって作ってみました。
大型のホゾ取り盤はないので軸傾斜昇降盤で作りました。
鋸軸を傾けたり、三日月定規の方を傾けたりで
結構苦労しました。
それでも胴付き面にわずかに段ができてしまうことがありました。
写真の左側の2本は四方転びになっています。
角度切り10001.jpg
角度切り20001.jpg

昇降盤の角度合わせに今回重宝したのがデジタル式のプロトラクター。
通常、この場合は角度定規で角度を決めてから、それを自由定規に写してから
三日月定規の角度設定、という手順になると思います。
このデジタルプロトラクターを使用するとデジタル表示を読みながら
三日月定規の角度設定が一度でできます。
角度のロック機構が少し弱くて使いにくいのが難点でしょうか。
角度切り30001.jpg

このような傾斜ホゾも含めたホゾとホゾ穴をルーターで作る治具がアメリカで発売されています。
所謂ルーズテノンと呼ばれるホゾとホゾ穴の角が丸くなっている物です。
メーカーのホームページから写真を引用させてもらいました。
アクセサリーも含めるとルーターは別で1,000ドルを超えるような価格になります。
締まり代の取れないルーズテノンへの評価ということもありますが
ある意味このような専用機を使い始めるとキリが無い、という思いと
誰でも同じことができてしまう事への若干の抵抗があります。
Festool Dominoなども所有しているのに何を言っているんだ、と思うこともあります。
でも予算があったら買ってしまいそうで、ちょっと恐い気もしています。
fmt_head1.jpg
posted by acanthogobius at 12:25| Comment(3) | 技法

2008年11月03日

久しぶりの隠し蟻組継ぎ

木工を始めたころ、指物の技法に憧れたことがありました。
中でも隠し蟻組継ぎは機械では同じ加工が難しいことから
何度か挑戦したことがあります。

以前、オークヴィレッジの拭き漆セミナーに参加した時
同じ千葉県に住む指物師と知り合うことができました。
当時、私と同じ木工教室に通っていた仲間と一緒に
富津市の自宅にお邪魔したことがありました。

そこで無理をお願いして隠し蟻組継ぎの実演をしてもらったのです。
指物師の仕事を目の前で見ることができて良い経験になりました。

その後何度か挑戦し、小抽斗を作ってきました。
やはり刃物の切れが違うのかうまくいかないものです。
まあ、アマチュアが何度か挑戦しただけでうまく行けば
指物師に失礼ですよね。

今回はイチイの材を使って隠し蟻組継ぎを使って
小挽き出しを作ってみています。
加工途中の写真です。後は留め部分の鉋削りを残すだけです。
イチイという針葉樹を初めて使っていることもありますが
ノミの切れがやはり甘く木口の部分がきれいになりません。
イチイは安定していて1センチ前後の薄い板にしてもほとんど
反ることもなく扱い安いです。ただ針葉樹だけに粘りは少なく
ボソボソした感じは仕方のないところです。
イチイ20001_2.jpg
イチイ10001_2.jpg

隠し蟻組継ぎの加工をする時に最後の留め部分を削るのがこの鉋です。
指物師は自分で作ることが多いようですが私は富津の指物師が使っていたものや
雑誌に載っていたものを参考にして簡単な図面を書き新潟の鉋屋さんに
作ってもらいました。
イチイ30001.jpg

一応本体の組立が終わりました。
とても満足の行くものではありませんが途中で投げ出す訳にもいかないので
台輪、抽斗と作って完成させようと思っています。
イチイがどんな表情を見せるのか見届けたいと思っています。
イチイ40001.jpg
posted by acanthogobius at 10:31| Comment(2) | 技法

2008年06月09日

角面カッターを使った馬乗り加工

以前このブログでルータービットとドミノジョイントカッターを使った馬乗り加工に
ついて紹介しました。

先日、工房「悠」の杉山さんから昇降盤用カッターを使った馬乗り加工について
ご教授をいただきました。
杉山さんは専用カッターをオーダーし使われていましたが既存の角面カッターが
使えそうだったので試してみました。
簡単に手順を説明します。

写真は木村刃物の角面取カッターです。
実はyahooのオークションで入手した物です。チップがあまり残っていません。
umanori10001.jpg

このカッターの通常、角面を取る側と反対側にフェンスを取り付けます。
次の写真の状態になります。
umanori20001.jpg

この写真がカッターで加工した状態です。材を立てて加工します。
馬乗り部と反対側は昇降盤で胴付きを作っておきます。
umanori30001.jpg

その後昇降盤のホゾ取り装置でホゾを作った後、残った胴付き部分を角のみ及びノミで作ります。
できあがった状態の写真です。
umanori40001.jpg

ここまでは、うまく行ったのですが同じ角面カッターで角面を取る時少し大きく取り過ぎて
しまったようで最後の2枚の写真のように馬乗り部に隙間が開いてしまいました。
umanori50001.jpg

umanori60001.jpg

加工工程は確認できましたが最後の角面の取り方を含めて各部の微調整が今後の課題となりそうです。
今後、実際の家具制作で実践してみたいと思います。
posted by acanthogobius at 21:54| Comment(3) | TrackBack(0) | 技法

2007年12月01日

Festool Dominoを使ったひとつの試み


框組の家具を作る時、角面がうまく廻った構造にすると

美しいと思う。

その一つの方法として馬乗り、とか蛇口といわれる技法が

あります。

しかし、この方法は手加工でうまく作るのは中々難しい。

大型のホゾ取り盤などがあれば作れるのかもしれないが

個人工房では揃えられない。




アメリカの木工雑誌などを見ていると、rail and stile bit

というルータービットを使ってドアパネルを作る技法が

紹介されています。

このルータービットで作られた仕口が馬乗りに近い形に

なっています。

今回購入したrail and stile bitとそれを使って加工した

仕口が次の写真です。







この仕口をみると鏡板の入る溝がホゾ穴を兼ねていることが

分かります。

この方法だとドアパネルのように、あまり力のかからない所には

使えても框組の家具の構造として使うには強度的に不安があります。

この強度不足を補うために以前このブログでも紹介したFestool社の

Dominoを使う方法を考えてみました。




最初にDominoを使ってホゾ部分とホゾ穴部分の加工を行う。

次にrail and sile bitの加工を行う。

その加工工程が次の2枚の写真。




厚さ6ミリ、長さ40ミリのDominoを使用していますが

この方法だと深さが約10ミリある鏡板の入る溝の底から

さらに15ミリの深さまでホゾ穴を掘ることができます。

組む時の写真が次の2枚です。

Dominoが入ることで框組の構造として使えるだけの強度は

得られると思います。






今回、一緒に購入したraised panel bitで作った鏡板を差し込んだ

状態が最後の写真です。




今回はある意味の実験でしたが、ある程度のことができそうなので

この方法を使って実際に作品を作ってみようと思っています。

posted by acanthogobius at 22:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 技法

2007年07月08日

木工旋盤(ターニング)は難しい


昨日は木工旋盤でターニングの練習をしてみました。

結果は写真の通りでひどいものでした。




木工旋盤の使い方もオークヴィレッジのサマーセミナーで

教わったのが最初だったと思います。

その時は椅子の背のスピンドルと脚を加工しました。

ただ丸いスピンドルや脚を作る場合はそれほど難しく

ありませんでした。




その後アメリカはJETというメーカーのミニ旋盤を購入し

小型のお盆などを作ってみました。

今回はウィンザーチェアにあるような飾りの付いた脚を

作るための練習をしました。




以前に購入してあったターニングの本やFine Woodworking com.

の動画を見ながらの練習です。

旋盤は刃物をスクレーパーのように使って加工するのは簡単なのです。

一応の形にはなるのです。

しかし、刃物で切るように加工するのはある程度の熟練を要します。

スクレーパーで削った面と鉋で切った面が違うのと同じことです。

刃を入れる角度を少し間違うと刃が飛ばされて材料に、ら旋状の

傷が付いてしまうのです。




もう少し練習して基本的な加工ぐらいはできるようになりたいと

思っています。






posted by acanthogobius at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 技法

2007年06月10日

曲げ木


以前、実施した曲げ木について紹介します。




曲げ木にもいくつか技法があると思いますが私の場合は

木を蒸して帯鉄にはめて曲げるものです。

この技法は基本的に鯛工房の葛城さんに教えていただいた

ものを自分用に一部アレンジしました。




1.曲げる材の準備

曲げ安い材と曲げにくい材とあるようですが今回は桜と

ケンポナシを用意しました。

厚さ、巾、長さともに必要なサイズプラスαとします。

円柱状の材を曲げる場合は予め旋盤などで加工しておきます。




木取った材を一昼夜、水に漬けておきます。

写真は材を水に漬けるために作ったものです。

直径15センチほどの塩ビのパイプの片方にバルブ付きの蛇口を

取付け、反対側には材を出し入れするためのねじ込み式の蓋を

取り付けます。パイプの一部には空気抜きの小穴を開けておきます。

材をパイプに入れて蓋をしてから蛇口に水道のホースをつなぎ

水を注入します。満水になると小穴から水が吹き出すのバルブを

締めます。

曲げ木30001.JPG


2.材を蒸す

写真が材の蒸し器です。

蒸し器はコンパネで作りました。下側の寸胴鍋の写っている所に蒸気の

入る穴が開いています。

片側に材を出し入れする丁番付きの蓋が付いていてゴムを引っかけて

蓋をロックできるようにしています。

水を張った寸胴鍋をガスコンロにかけて沸騰したら材を入れた蒸し器を

乗せます。

蒸す時間は1インチ1時間というデータがあるそうです。

今回は3センチX5センチの材があったので2時間以上蒸しました。

曲げ木10001.JPG


3.曲げるための帯鉄を準備する。

蒸した材をただ曲げたのでは折れてしまいます。

それは曲げた外側の繊維が伸びて切れてしまうからです。

外側の繊維を伸ばさずに内側の繊維を縮めることが必要です。

そのために焼入をした帯鉄を準備します。

曲げる時にこの帯鉄にすごい力がかかりますのでただの

スチールバンドでは伸びてしまいます。




鉄鋼商社から厚さ1.4ミリ、巾50ミリ、長さ1850ミリの焼入した

帯鉄を購入して穴開け等の加工をしました。

次の写真が材の外側を伸ばさないために帯鉄の両端に取り付けた

器具です。

そのために帯鉄の長さで曲げることのできる材の長さが決まって

しまいます。

曲げ木40001.JPG


4.材を曲げる

写真は蒸した材をセットした状態です。

24ミリ厚の合板をベースとして、そこに半円形の型板をボルト

留めします。

この型板はできあがりのアールより少し小さめとします。

乾燥時のスプリングバックを計算したものです。




鯛工房で実際に曲げた時は葛城さんと、葛城さんの奥様と私の

3人がかりで曲げました。

しかし今回はその時より材が太いことと、私ひとりの作業のために

写真のようなラチェット式のレバーホイストを使用しました。

材の両端が帯鉄とそれに取り付けた器具で固定されているために

レバーホイストにもすごい力が掛かります。

材が冷めないうちに二つのレバーホイストを平均して巻き上げながら

曲げて行きます。

曲げ木20001.JPG


5.曲げた状態

曲げた時の状態です。

かなりの力がかかるので型板から出た部分の材が一部反対側に

曲がってしまっています。この部分は使えません。

この状態で冷えるのを待ち型板からはずして次の写真のような

状態にして乾燥させます。

曲げ木50001.JPG

曲げ木60001.JPG



6.曲げ完了

完全に乾燥すれば、もう戻りません。

この方法で3センチX5センチの材を曲げることができます。

曲げ木70001.JPG

posted by acanthogobius at 23:43| Comment(6) | TrackBack(0) | 技法